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【感想】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』を読んで気付く学校で美術や哲学を学ぶ理由とは

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みなさんの周りにこんな人いません?

  • やたら美術や哲学に詳しい人
  • やたら音楽や映画に詳しい人

なんていうんだろ、教養溢れる会話が出来る人っていうのかしら?

そういう人と話すとき、ぼくはいつもだんまりを決め込むわけですよ。

だって、全く興味ないし、面白いとも思えないし。

ここだけの話、美術館行ってもゆったり鑑賞するなんてことはなく、あっという間に観終わっちゃうんだもんなぁ。

でもね、いわゆる芸術というのか娯楽というのか、そういう類いのものと向き合うにあたって「興味がないから何もしない、話さない」というスタンスは間違ってたみたい汗(!)

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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか

きっかけはこの本。

 

著者は山口周さん。

この人、書店に本が並ぶとあっという間に売れてく、実は超すごい人なんですよ。

何がって、まず経歴がきれいすぎるでしょ笑

電通→ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、今は、コーン・フェリー・ヘイグループのシニア・クライアント・パートナー、って、おいw

でもって、名著『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』の生みの親なんですね。

この名著の何が面白いかって、「よく失われた20年、日本からイノベーティブなモノが生まれていないというけれどほんとにそうなんだっけ?」で挙げる事例の豊富さよ。

「あ、日本ってなんか凄いのかも・・・」と思われちゃうんだよね。

  • 自然科学分野:最高の栄誉と考えられているノーベル賞(物理学、化学、医学生理学)の受賞数を見てみると、1945年から2012年までの日本人の受賞数はアメリカ、イギリス、ドイツに次いで4位。この期間を21世紀に搾れば、順位はさらに上がってアメリカに次ぐ2位
  • 芸術分野:映画界の最高の栄誉たるヴェネチア国際映画祭の50周年記念祭において、黒澤明監督の『羅生門』が、過去のグランプリ作品中の最高作品、つまり「グランプリ・オブ・グランプリ」に選ばれている
  • アニメ分野:2001年に20歳以上男女を対象に中国で行われたキャラクター人気ランキングの1位ー3位を、クレヨンしんちゃん、孫悟空、ドラえもんが占めており、さらに名探偵コナン、ちびまる子ちゃんと続く(尚、ディズニーは7位にドナルドダック、8位にミッキーマウス)
  • 長編文学分野:1000年も前に世界最初の長編文学である源氏物語を生み出す(しかも、著者が紫式部という女性)
  • 美術分野:浮世絵は20以上の欧米の一流美術館に計20万点以上が収蔵されている。外国美術品としてこれだけ大量に収集されている美術品は浮世絵をおいて他にない
  • 建築・工学分野:ドイツの建築家は来日の際、案内された桂離宮を見て感動のあまり泣いた。また、当時の戦闘機乗りをして「天下一品の操縦性」と言わしめた零式艦上戦闘機(ゼロ戦)、強力な火気とコンパクトな戦隊設計を両立させた戦艦大和
  • 近代:世界の風景を激変させたウォークマンや液晶テレビ、世界の交通革命の先駆けとなった東海道新幹線、環境配慮時代の先鞭をつけたプリウスなど

高知県のイケダハヤト氏は、フィレンツェにおけるメディチ家のような存在だったりして - パパジン - papazine -

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企業幹部がアートを学ぶ時代

さて。

ここだけの話、美術館行ってもゆったり鑑賞するなんてことはなく、あっという間に観終わっちゃうんだもんなぁ。

 こんなぼくの芸術と向き合うスタンスがどう間違っていたのかw

まずは、時代の変化を2つ、書籍より引用してご紹介。

まず1つ目。

なんとビックリ、グローバル企業はアートスクールやギャラリートークに幹部候補を送り込んでいるっていう話。

英国のロイヤルカレッジオブアート(以下RCA)は、修士号・博士号を授与できる世界で唯一の美術系大学院大学です。(中略)このRCAが、ここ数年のあいだ、企業向けに意外なビジネスを拡大しつつあるのですが、なんだと思いますか?

それは「グローバル企業の幹部トレーニング」です。

現在、RCAでは様々な種類のエグゼクティブ向けのプログラムを用意しており、自動車のフォード、クレジットカードのビザ、製薬のグラクソ・スミスクラインといった名だたるグローバル企業が、各社の将来を担うであろうと期待されている幹部候補を参加させています。 

そしてもう1つは驚くなかれ。

あの世界的に有名な戦略コンサルティング会社のマッキンゼーがデザイン会社を人知れず買収してたっていう話。

アートよ、いつの間にそんなに重要になってるの?!

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羅針盤にアートを組み込む

本にはね、次のように書かれてます。

グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。

なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。

うん、硬い。

硬いよね笑

個人的には、こういうことなんだと思ってる。

例えば街づくりを例にとると・・・

  • どこの街に行ってもユニクロと無印とABCマートばかり
  • 確かに効率的だし合理的・・・だけど、それじゃあ何の面白みもない
  • 自分なりにどういう街にしたいのかという意思を持つべし
  • そのための羅針盤にアートがあるのだ

どうよ、伝わったかしら?

「最近どの街に行っても、そこにある店舗って同じような感じなんだよなぁ」

なんて人には伝わったはず!

そういうとき、差別化にはアートが必要、・・・てな話。

じゃあ、アートを羅針盤とするにはどうすればいいんだよ?

そうだよねw

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アート力の高め方

ここでようやく題名のテーマに至りますw

本書には、美意識を高めるためのいくつかの方法論が載っています。

  • とある絵画を見て、周囲の人とお互いに何を感じたか、言葉にして共有する
  • とある哲学に対して、当時の哲学者が、なぜそのように考えたのか、どのような知的態度で持って世界や社会と向き合っていたのかに想いを馳せる

いずれも正解がないものに対して、自分だけに通用するステレオタイプな「モノの見方」から解き放たれることが重要みたいなんだよね。

「自分なりの解釈、モノサシを持て!」ってことでしょう。

・・・

おおお、今なら義務教育時代に戻って美術や哲学や詩の授業にちゃんと向き合える気がする

美術の先生よ、どうしてぼくに絵画「ムンクの叫び」を見た感想を聞いてくれなかった?

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おまけ:オウム真理教とあの業界は類似している? 

さて、ここからは少しだけおまけ。

書籍『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』は読み応えあって、超面白いんだけど、その中にこういうテーマが出てくるんですよ。

  • 「偏差値は高いが美意識は低い」という人たち
  • なぜエリートは「オウム的システム」を好むのか

どっちも面白いけど、特に2つ目ね!

著者が勇気あるなと感心するんですが、実際にある2つの産業界がオウム真理教的システムだなと指摘していて、「なるほど〜」と思っちゃいました!

ここ読むだけでも一見の価値あり!

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まとめ:今から美術や哲学や音楽や映画や詩を学んで間に合う?

まとめます。

いや、、、率直にいってぼくもアーティストになりたい!

だから、まずは美意識を磨こうと思いました・・・汗

映画を観て、音楽を聴いて、小説を読み耽ってビールを飲んでゆっくり寝たい(←

ほんだらのー!